2017年3月27日月曜日

メルカリで経済は縮小するのか



数ヶ月前のロイターの記事で若者がお金を使わないというコラムがありました。理由には2つあり、一つ目は若者がスマホやネットにどっぷり浸かり、安くて面白い娯楽に囲まれてお金を使う必要がなくなってきているというものでした。これはあると思います。Amazonプライム一つとっても、これのおかげで月額300円ぐらいで映画も音楽も定額で楽しめてしまい、お金の価値を急激に落としていると思います。



二つ目は、シェアエコノミーです。その筆頭がメルカリのようなフリマアプリでいらないモノを不特定の人と実質共有することで、安くいろんな買い物もできてしまいます。メルカリは単に売買でなく、買い手売り手のコミュニケーションが必要なので、ソーシャルメディアの一つとして使っているきらいもあります。

つまり、新品のモノを買わなくて、中古で回しているので、経済がなかなか動きにくくなってしまっているというのが、ロイターのコラムでした。中古のやり取りでもお金は動くので経済は動かしてますが、新品のように原材料から加工して付加価値を加えながら最終的にそれなりの価格で売るというのと比較したら、経済を縮小させている面はあると思います。

私が感じることは、人間の幸福さとお金という尺度との相関が、近年急速に失われているような気がします。たくさん働いてたくさんお金を稼いで、いろんなブランドの服や高級外車を乗る、という価値観が若者を中心に根付かず、お金ではなく、価値の共有や自分の自由に使える時間などに価値を見出しているのではないでしょうか。

最近の若者は覇気がないとよく言われますが、最近の若者の方が、社会の変化に柔軟に対応できているだけなのではないでしょうかね。


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