2016年6月30日木曜日

Kindle Unlimitedはコミックは少なく、刊行後2,3年たった書籍が多い


 Kindleの本が読み放題になるKindle Unlimitedですが、いろいろと新情報がきているみたいなんで紹介しますね。




 朝日新聞によると、AmazonはKindle Unlimitedの準備を進めていることは認めているようです。サービスを始めることはほぼ確実と思われていましたが、Amazon側が準備をしていると言ってくれたのは初めてではないでしょうか。金額も概ね1000円前後とあるので、980円という先日の情報と一致します。今は円高でなので、もし去年の1ドル120円時代にサービス開始だったら1200円だったのかなと思うと、円高に感謝したい気持ちです。

 で、ここまでは特に新しいという話題ではなかったのですが、次のような情報もありました。出版社は、Kindle Unlimitedの開始を一昨年以降から打診されていたみたいで、それに対して条件付きで応じたという情報です。加えて、漫画がシリーズモノだと、第1巻のみが多く、提供を見合わせているところが多いということです。一方で、文芸書で刊行後2,3年たった作品は提供する出版社は多いみたいです。

 この情報はKindle Unlimitedのラインナップを知る上でかなり重要になりそうですね。この感じだとコミックはあまり期待できなくて、少し古い書籍は比較的多く読めそうですね。正直予想していた通りという感じです。このKindle Unlimitedの定額制は普及度合いによっては紙の本への影響はかなり大きくなってしまう可能性があるので、出版社が慎重になっている印象を受けます。ですから、Kindle Unlimitedの初期のラインナップは正直厳しいかなと思います。

 しかし、例えラインナップが当初厳しくても私はこのサービスを使います。それはこのKindle Unlimitedのビジネスモデルの可能性や将来性を大きく評価しているからです。音楽や映画でもそうでしたが、当初ラインナップが少ないのはいつものパターンです。huluにしても当初は今と比べものにならないものでしたが、今では、別格です。それはコンテンツを提供する側の理解などが少しづつ浸透したからだと思います。

 娯楽はネットの力で無限増殖しています。本を読まなくても、面白い動画サービスなど無料で一日中楽しめるものがいくらでもあります。そのため保守的な業界は、顧客をひたすら取られている状態だと思います。Kindle Unlimitedの理念は安価だけれども多くの人にコンテンツを広げることだと思います。Kindle Unlimitedによって今まで取られ続けてきた顧客を奪い返す気概が必要だと思います。


2016年6月28日火曜日

Kindle Unlimitedがきたら、サブスクリプションを整理しよっかな



 Kindleの定額読み放題サービスであるKindle Unlimitedが近く始まるということなので、サブスクリプション型の有料サービスを少し整理していこうと思う。整理というのは、つまり取捨選択ということなんです。

 私のネットの基本は何と言ってもgoogleです。このgoogleアカウントがもし乗っ取られたら人生がストップしてしまうと言っても過言ではないです。


 

 googleフォトには私のこれまでの人生のストックがつまってますし、googlePlayミュージックには、私の人生でこれまで買ったりレンタルしたCDが何万曲も入ってますし、googlePlayブックスには、これまで私が自炊した何百という本が入ってます。ですから、このgoogleアカウントを守るために2段階認証もしています。

 ただ、定額のサービス系はアマゾンに頼っています。とりわけアマゾンプライムの価格競争力が強靭なので、googleも音楽の定額サービスをしてますが、それでもアマゾンを使ってます。そして、Kindle Unlimitedが始まるということで、定額コンテンツは本格的にアマゾンに統一していこうと思います。具体的には、ビデオだとhuluを、本だとdマガジンのサブスクリプションを解約しようと思います。

 なぜhuluを使っているかというと、アマゾンプライムビデオは安いんですけど、ランナップがイマイチという印象が当初強かったので、それが充実するまでhuluを優先的に使っていこうと考えていました。なので、そろそろhuluからアマゾンビデオに切り替えてもいいかなと思っています。アマゾンプライムビデオのラインナップがすばらしく充実したというわけでもないんですが、待っていてもきりがないんでさっさと切り替えていこうと思い始めたからです。

 あとdマガジンは、もともと本の定額制はどんなものなのかを知りたくて契約していました。ですから、Kindle Unlimitedがはじまるとさっさとやめるつもりでした。どうせ契約するなら読者が多いサービスを探していたので何百万人が使っているというdマガジンを選びました。思ったよりも充実していたので満足してましたし、私の中で今後のベンチマークになりました。Kindle Unlimitedを評価する際に、このdマガジンとの比較は当然することになると思います。

 アマゾンのアカウントを管理するだけで、様々なコンテンツを定額で享受できる世界がきてます。楽しみデスね。


2016年6月27日月曜日

アマゾンビデオ、アマゾンミュージック、そして8月からKindle Unlimitedへ


 連日のようにKindle Unlimitedに関するニュースがきますね。今回のはいつものゴシップ的なブログからではなく、文化通信による出版社への取材からの情報ということで今までで一番確度が高いかと思います。




 一番の情報はなんと言っても、「8月の初めごろ」にサービスがスタートするという情報です。これまでかなり具体的なリーク情報があったのでいつ始まってもおかしくないと思ってたので、少し先かなとの印象でしたが、何年もKindle  Unlimitedが始まるのを待っていたので1ヶ月ちょっとぐらいは待ちますよ。記事には、6月中にアマゾンと契約を締結するように出版社に求めているようなんで、今まさに真っ只中といった感じですね。

 あと気になった情報は、アマゾンは出版社に対して、ロングセラーの作品をKindle Unlimitedに提供してすることを求めているみたいです。これは、定額読み放題という性質を考えたら、ある時代だけに売れたブーム的な作品よりもいつまでも読まれている作品の方があっているということなんでしょうかね。

 出版社に対しては、サービス開始初年度は単品を販売したときと同じ額を特別に払うという施策をするようです。これによりスタートダッシュできるようにしたいのでしょうかね。アメリカでは大手出版社がKindle Unlimitedに作品を提供しないからコンテンツの品揃えがイマイチという声があります。日本ではアメリカ以上にコンテンツが不足するのではないかと危惧しています。品揃えはKindle Unlimitedが成功するかの最大のポイントになるので、アマゾンが出来るだけ好条件を出版社に示すことを期待したいです。

 最後に、KindleUnlimitedは雑誌も定額で読めるということです。私は今はdマガジンを購読しているのですが、Kindle Unlimitedが始まったら、dマガジンが解約しようと思います。コンテンツは映画、音楽、本とすべてをアマゾンのサービスに委ねようと思います。


2016年6月26日日曜日

Kindle Unlimitedは同時に10冊まで読むことが可能



 Kindleの定額の読み放題サービスであるKindle Unlimitedが日本でいつ始まってもおかしくないので、少しアメリカでのサービスを調べてみた。

 一度に読める本の数は10冊みたいだ。アメリカでの制限なので日本でもそうなるとは限らないが、おそらく日本でも10冊だろう。今はアマゾンプライム会員なら月に1冊だけKindle端末で本が無料で読めるが、それは一度に読めるのは1冊だけなので、次の本を読み始めたら今まで読んでいた本は読めない。だから、本を読んでいる最中にちょっと飽きてきて、別の本を読もうと思っても読めないので不便だった。




 Kindle Unlimitedでは10冊なので、そういう不便からは解放されそうだ。最初は10冊は少ないと思ったが、冷静に考えると妥当な制限だなと思いじめた。私は小説は読まないが、評論系の本はよく読む。その時は一気に読んでしまうタイプなんで途中まで読んで放置はしないので10冊ぐらいあれば足りると思う。

 ちなみにアマゾンプライムでの月1冊無料のサービスはKindle端末でしか読めないが、Kindle Unlimitedでは、スマホやタブレットやPCでも読めます。

 その他の制限としては、一度に6ディバイスまで使えるみたいだ。私は、パソコンとタブレットとスマホ2台でおそらく使うのでこの制限も問題はないと思われる。

 あと、KindleストアでKindle Unlimitedの対象の作品は、アメリカだと「Read for Free(with Kindle Unlimited)」というボタンが表記されるようです。

 とにかくいつ始まってもおかしくないKindle Unlimitedだが、先回りして心の準備はしとこうと思う。もちろんサービスが始まったら躊躇せずに使いはじめるつもりですよ。


読み放題サービスKindle Unlimitedの日本開始の続報


 Kindleの本が読み放題で楽しめるKindle Unlimitedの日本での開始の噂が1週間ぐらいまえから出てますが、続報です。




「 Kindle Unlimitedは月額980円で5万5千冊が読み放題?数千のオーディオブックが聴き放題? https://kindou.info/70444.html  」

 KindleUnlimitedのバナーが一時的に掲載されてしまったようです。日本での開始の確度がさらに高まっただけでなく、料金やラインナップなどがそのバナーに書いてあるので、開始の事実を問う次元は終わり、高いのか安いのか、読みたい本はほんとにあるのかの次元になった感じもあり、テンションが上ります。

 そのバナーには、月額980円で5万5千冊が読めて、かつオーディオブックも聴けるとのことです。

 まずは、料金ですが、アメリカとほぼ同じ料金で想定通りです。ただ、危惧するのは、私はこの金額は良心的だなと思うんですが、アマゾンプライムを使って、格安にビデオや音楽を聴いたりしてるいる人にとったら割高どころか、高い過ぎと思われないかどうかです。

 もし、こう感じる人が多かった場合、アマゾンの自己矛盾の料金体系という側面もでてきます。だからといって、アマゾンプライムを適正な価格まで値上げしろとも思いませんし、難しい問題ですね。

 ラインナップですが、5万5千冊です。アメリカでのKindleUnlimitedのラインナップと較べてもかなり少ない印象です。誰も読まないような本を大量に増やして水増し的に読める本を誇張するようなニュースはよくあるので、量より質が大事だとはわかっていますが、少しインパクトが弱いような気がします。これに洋書や著作権が切れた本が含まれているのかが気になります。もし、含まれているのなら、ラインナップは実質もっと弱いことになります。

 ただ、正直、ラインナップが少なくてもいいからとにかく日本で読め放題のKindleサービスを始めてほしい思っていた私としては、サービスが始める事実だけでまずは満足です。むしろ、電子書籍に対して保守的である日本で素晴らしいラインナップで始まると予想してた人は少ないでしょうし、むしろこれから少しづつ確実にラインナップを充実させてくれればいいです。オーディオブックにしても、あまり利用者が増えているという記事も見ないので、このKindle Unlimitedが起爆剤となってオーディオブックも普及させれたらいいですね。

  最終的には、読み放題のKindleUnlimitedで世界のすべての本が読める、そういう世界にしたいです。まだまだ時間はかかると思いますが、夢は広がります。翻訳の技術も高度化して、日本語だけではなく世界中の言語の本も読める。そして、それがいつでもどこでも何冊でも読める時代がいつかくると信じています。

2016年6月25日土曜日

スマホでゲームするくらいならスマホで株をしよう(6)



 スマホで投資をする文化を醸成し、日本を金融立国にしようというコラムです。




 私の読みも外れて英国がEUを離脱だそうです。その結果、円がどの国の通貨に対しても急速に価値を高めており対ポンドや対ユーロはかなり急騰していますし、困ったときの円買いということで、円高もグイグイきて99円を突破しました。日本経済は良くも悪くも低位安定ということで、円の安心感はどの通貨よりもあるからです。

 私は残留を前提として投資スタンスでしたので、投資のポートフォリオは悪化しました。しかし、離脱も想定していたので、怯まずかなり割安と思える銘柄は日経平均が1200円も急落するとたくさんでてくるので買い増しもしています。取得銘柄の平均取得価額を下げる絶好の機会だからです。買い増し意欲が強い時は、むしろもっと下がってくれと願うこともよくあります。

 まず、投資の基本スタンスは分散投資です。特に長期投資をしている場合は分配金がメインになってくるので、できるだけ分配金は多くして、投資先の変動を少なくするのがポイントです。理論上、分散投資をするとある銘柄は高くなっても、ある銘柄は安くなり結局損益ゼロになり、変動はゼロなんだけど、分配金はおいしく貰えるという戦略です。

 分散の代表といえば、例えば円高で損失がでる会社や産業と円安で損失がでる会社や産業に同時に投資をすると為替のリスクをヘッジすることができます。そんな感じである事象に対して相反する反応をするであろう銘柄を同じ割合で買っていくことで、分配金を増やして変動は最小化することができます。

 どの銘柄を買い揃えれば分散が少なくなってくるのかをいろいろな銘柄を見比べることは個人的には楽しいです。実はもう分散を目的としたETFはあります、それを買ってしまうのもありです。英国のEU離脱で日経平均は8%ぐらい下落しましたが、そのETFは6%ぐらいの下落でした。もちろん上昇するときは、あんまり上昇しませんが、変動は軽減できています。6%は少ないと思う方もいるかもしれませんが、分散しそうな銘柄をできるだけ増やすことで分散の度合いは大きくなります。例えば金のETFも買っておくと危機の時に日経平均と逆の動きをすることがよくあります。ただ、金のETFは分配金がでないので注意です。

 あとは、ポートフォリオを超えた分散戦略です。例えば、私は投資では円高は明らかにマイナスになるポートフォリオを組んでます。これは分散戦略の観点から間違っていますが、実際の生活は輸入に依存しており、円高はメリットです。ですから、投資の成果と実際の生活で為替の影響をヘッジして事実上分散をしています。

 ですから、今は円高で投資のポートフォリオは傷んでますが、実際の生活での買い物は安くなってます。例えば、スマホやアプリは輸入がほとんどなので安く買えます。もし、投資をしていなかった円安はデメリットだらけだったでしょう。

 つまり、私が言いたいことは、長期投資するなら分配金を増やして分散をなくしていくことが重要であり、分散は自分の生活スタイルに合わせて柔軟に設定したら面白いですよってことです。



2016年6月23日木曜日

スマホでゲームするくらいならスマホで株をしよう(5)


 スマホによる投資を普及させて日本を金融立国にしていこうという趣旨で書いている連載シリーズです。明日は英国のEU離脱かの決断がある重要な日になりそうなんですが、こういう節目イベントは定期的にも突発的にも起こるんで、長期投資をしている人はどんと構えとけばいいと思います。




 あまり投資に慣れていない人が短期のイベントで右往左往して買ったり売ったりすると経験上ろくな事がないです。おそらく賢い海外のファンドなどにいいようにやられて結局損失の可能性が多いです。

 あくまで自分の当初に立てた投資スタンスを感情を排除して淡々と実行していくことの方が私の場合は良い結果が出てます。確かに含み損が大きくなってきていると不安になり感情的になります。が、感情に左右されることが投資で一番やってはいけないことだと思います。

 含み損が大きくなり不安になる原因として、自分の資産に対して投資がデカくなりすぎている場合もあるんで、当初の計画で安全資産の割合は自分の性格を鑑みてしっかり確保して感情を排する環境を作ることが投資の成果に繋がると思います。

 私の投資スタンスは愛着のある銘柄に長期投資で、ナンピンで平均単価を下げてできるだけ含み益の状態にして、配当で少しづつ回収というパターンです。ですので、今回のような英国のEU離脱のようなケースはむしろ安く買えて平均単価を下げるチャンスでもあるんで、明日の結果がどちらにしろ自分にとってはプラスだと思ってます。ですから、残留で今の株価が上がってOKですし、大暴落でも安く買えてOKです。安く買うこのナンピン戦略は買い増し余力がないとできない戦略はなんで最初の投資は少なめにして少しづつ増やしていく地味な投資です。

 ナンピン戦略のポイントは投資先が絶対価値がなくならいものであることが重要です。新興市場の個別銘柄の場合、ひたすら下げ続けとうとう価値がほぼゼロになったというパターンは少なくないですが、たとえば、ETFで日経平均と連動した銘柄を買うと、日経平均がゼロになることはありませんし、落ちていても景気の循環でまた上昇するというパターンが常なので、ナンピン戦略はしやすいです。他にも原油に連動したETFなどは、あれだけ原油が暴落したと言われていたのに、今ではまた上昇しています。価値があるのに、循環的にや突発的に暴落しているものを狙うのはナンピン長期戦略では重要です。


増殖するミニマリスト



 ミニマリストという言葉が少し流行ってますね。20世紀はとりわけ戦前戦後の頃の物不足の影響が強く、「たくさん持つ」ことが富の象徴だったんじゃないんでしょうか。大量に生産して大量に消費する、まさしく右肩上がりの思考です。車もできるだけ高級なものを持つことがステータスだった。その車は日常的に利用するかも考えずに。




 こんな時代のマーケティングはやりやすかったんでしょう。「こんなモノが流行っている、はやく買わないと時代遅れの人間だ」というようなことを言って煽っていればかなりの人が釣れたんじゃないんでしょうか。

 一方で、21世紀型というか、ネットの時代だからこそ出てきたのが、ミニマリストに代表されるように、「持たないことこそ富」であるという発想です。ミニマリストという考え方はすべての人がもっている考え方ではないですが、確実に増えている実感があります。ソーシャルメディアの登場やクラウド技術を駆使したストレージなど基盤となる技術が浸透したことによって、意識せず自分はいつのまにかミニマリスト的な生活をしているという人が多いと思う。

 私はおそらくミニマリストの定義に当てはまるであろう生活をしている。音楽や本はすべてgoogleのクラウドにあげていますし、情報も雑誌や新聞を買わずにネットで収集します。スマホ以外のモノはできるだけ排除していってます。食料など最低限のモノはアマゾンで買っています。CDやDVDも買ったりレンタルはせずに、定額のストリーミングサービスを利用してます。基本的に部屋にモノが残ることがどうしようもなく嫌です。もちろん見栄を張るだけの背伸び消費なんかはしません。

 だから、というわけでアップルのアップルウォッチには拒否反応が出ました。なぜスマホでできることを無理やりディバイスを増やしてまでするのか、と。アップルウォッチに限らずポストスマホといわれるスマートなんとかという商法はどうしても好きになれませんでした。それなら、愚直にスマホだけでできることを極めてほしいです。

 ミニマリストであることは極めていきたいのですが、まだ排除できないものはあります。パソコンもまだ排除できるほどスマホは進化できてないです。ただ、技術革新とともに、ミニマリストが求める世界は限りなく実現できると思います。


2016年6月22日水曜日

Spotifyの赤字と今後の展開


 日本でも開始の噂が絶えないSpotifyですが、世界のアクティブユーザーが大台の1億人になったようです。




「 世界1億人が利用する「スポティファイ」 年間200億円の赤字 (Forbes JAPAN) http://ift.tt/28OxU6d 」

 現在も毎月200万人のペースで会員数を伸ばしています。ただ、Spotifyの最大の強みであり弱みでもあることですが、このうち無料ユーザーが7000万人で、広告が非表示になる有料プレミアム会員は3000万人です。

 この無料ユーザー比率の高さが災いして、200億円の赤字というわけです。借入金も増やしているみたいなんで、勢いがある世界有数の会社ではあるんですが、今後が心配ではあります。

 私の音楽定額ビジネスの考えは、このビジネスだけで儲けるのでなく、赤字でもいいから客寄せとして使うのがベストかなと思っています。音楽に携わる人にとっては客寄せの一つとして使われることは不快であるかもしれませんが。

 それをもっとも体現しているのが、アマゾンのアマゾンプライムミュージックです。プライム会員数だと、実質月額300円ちょっとで映画も音楽も聴き放題です。アマゾンとしては、習慣としてアマゾンのネット通販を使ってもらえる手段として映画や音楽を格安で提供している形です。おそらく、映画や音楽を単体でみたら赤字なんでしょうけど、ネット通販の依存度を上げれるならペイするのでしょう。

 アップルもgoogleも同じように音楽の定額サービスを提供しています。アマゾンほど露骨ではないんですが、自社のサービスを使ってもらうきっかけになるんであれば、音楽定額サービスはある程度赤字でも許容するというスタイルなように感じます。

 翻って、Spotifyを考えると、音楽定額サービスがコアな事業であり、これを客寄せとして位置づけるのは難しいと思います。すでに起こっているかもしれませんが、採算度外視でアマゾン、アップル、googleと本格的に価格競争をすればいくら無料でユーザーを増やしているとはいえ、損失の拡大により事業が成り立たないような気がします。

 私は、Spotifyの生きる道は利用者の多さを武器にどこか大きなところに買収されることかなと思います。例えば、マイクロソフトやソニーのように音楽定額に出遅れているが本業とシナジーがでるようなところです。

 ソニーなんかは、既にプレイステーションミュージックは実質中身はSpotifyなんで、このまま一体化してしまえばいいのにと思います。以前私はソニーのミュージックUnlimitedを使っていて急にサービスを終了された苦い経験があります。単独の事業としては難しいかったのでしょう。今は絶好調といえるPS4の客寄せとしてSpotifyはなかなか良いと思います。


2016年6月21日火曜日

Kindle Unlimitedの不正対策と冤罪



 ここにきて、Kindleの読み放題の定額サービスの日本での開始が現実味を帯びているようですが、そのKindle Unlimitedに関する記事も出てきてます。






「 米Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」、bot戦争勃発で一般の個人作家も巻き添えに hon.jp/news/1.0/0/8799 」

 これは、Kindleで本を出版していない人にとってはあまり関係ない話ですが、Kindleで本を出版している人にとっては切実な話題です。Kindle Unlimitedでは本は定額で読み放題なのですが、その本の収益の配分問題です。

 そもそも、KindleUnlimitedは、2015年に報酬規定を改定して、従来は書籍のダウンロード数に応じて報酬が発生してたんですが、それを読まれたページ数に応じて報酬が発生するということにしました。

 従来の規定だと、短編小説に比べて長編小説が不利になりますよね。ですから、その不満が多く読者が読んだページ数で報酬を発生させようと考えたわけです。ちなみに、読者が繰り返し読んでも報酬は増えるわけではないです。

 アマゾンによると、この支払う報酬額は急激に増えていると発表しています。そんな中での今回の記事です。つまり、不正によりbotを利用して閲覧ページを稼ごうという人が増えていったという話です。最初は終わりのページまで読んだら景品のプレゼント情報を掲載みたいなことをやっている人が多かったのですが、だんだん悪質になり、大掛かりなbot戦争になっていったのです。

 ですから、その不正をアマゾン側としては防ぎたいので、怪しいというアカウントは販売停止や強制退会にするんですが、「冤罪」が絶えないそうです。不正をする側も本人の特定を隠すために、関係のない作家の作品の閲覧数もbotで増やしているのが原因です。

 実は、これで私の友人も冤罪で強制退会になっています。Kindle Unlimitedの日本での開始で電子書籍市場が活気付くことに期待している一方で、健全に作者も育てたいので、アマゾンにbot不正の防止とともに、冤罪防止も努めてほしいです。


2016年6月19日日曜日

電子書籍が定額で楽しめるKindle Unlimitedが日本でもスタートするかも


 ついにKindleで電子書籍が定額で読み放題になるKindle Unlimitedが日本にも来るかもしれません。

「 電子書籍読み放題のKindle Unlimitedがまもなく日本上陸? http://ift.tt/1WSAZWH 携帯総合研究所 」

 私にはまだ日本には来てないが早く来てほしい海外のネットサービスはたくさんあります。その中でもベスト3に入るのがこのKindle Unlimitedです。




 記事によると、アマゾンのサイトにKindle Unlimitedの関連ページとして、「ストアおすすめ」「新着タイトル」「読み放題ジャンル」「洋書読み放題ジャンル」の4つが出来ちゃっているそうです。日本語でここまでやっちゃってるってことで、日本でのローンチは遠くないでしょう。早かったら明日にも発表があり、遅くても年末までと予想しますが、要はいつ正式発表があってもおかしくないと思います。

 洋書の読み放題のジャンルをあえて設けるというのは、たくさん読めても洋書が多いのじゃないかと危惧しますが、最初は仕方ないです。むしろ、プラットフォームとしてまずは始めてくれることに敬意を表したいです。

 映画や音楽も定額が当たり前になって、急速に普及していってます。おそらく何年後にはほぼデフォな感じで日本人のほとんどの人が定額で文化を享受することになると思います。そして、その中に電子書籍が仲間入りします。電子書籍の定額はすでにやっているところはやってますが、dマガジンを除いて普及してるとは言えません。dマガジンにしても私も購読してますが、雑誌オンリーなんで限界があります。

 つまり、大本命であるKindle Unlimitedが始めることによって定額サービスの流れに電子書籍が加わるのです。もし始まったら最初のラインナップは正直微妙かもしれませんが、そこはあえて将来の電子書籍文化のために自分でこのプラットフォームを育てるんだというぐらいの気概で臨んでほしいです。


2016年6月17日金曜日

ソニーはスマホの次のためにスマホは続ける



 ソニーはまだスマホを続けるという意志をもっているそうです。

「 「スマホの次」経営陣で議論、リーダーシップとりたい=ソニー社長 http://ift.tt/1sIIdAc ロイター 」

 私は、AndroidもiPhoneも使っているんですが、一番のメインディバイスはソニーのXPERIA Z5です。ですから、もし家が火事になってたくさんあるディバイスから一つだけ外に持っていけるならXPERIA Z5を選びます。




 ですが、ご存知のようにソニーのスマホ事業は芳しくなく、少し前にエリクソン関連で大規模な減損をして大赤字の原因になりましたし、今でもなんとかして黒字に持っていけるかどうかの次元の部門です。

 ソニーのようなハイエンド向けのスマホは、すでに先進国では需要が飽和してきてますし、新興国向けは価格競争力などもなく、短期的にも長期的もはやく撤退したほうがいいんでないかという意見は、専門家や株主などからもあります。

 私としては、日本の企業が開発する貴重なスマホであり、デザインやプレイステーションとの連動など高い付加価値はもっているので応援はしています。ただ、最近発表するスマホはソニーだけでの話ではありませんが、あまり代わり映えしない機種が多く、本気度は伝わってきません。逆にVRなどプレイステーションへのやる気はバンバン伝わってきます。

 ですので、いつ撤退の日が来てもおかしくないと覚悟はしています。

 そんな中、上記の記事にあったように、コミュニケーションという普遍的なニーズは変わらないなかで、スマホの次の形を見据えてスマホは続けていくということを言ってくれました。一度事業をやめてしまったら、その企業はもうノウハウを蓄積することはできず、次のスタートでも出遅れてしまうということなんでしょう。

 ただ、スマホの次、といういうのはどの企業も言っていることなんで、どれだけ実現できるかという話になります。しかし、だからこそソニーに期待している部分でもあります。

 VRが盛り上がりつつありますが、もしかしたらこれを軸に次のスマホが生まれるかもしれません。その時はVRのノウハウがあるソニーが優位になります。

 みなさんはスマホを使いたくてスマホを使っているわけでなく、コミュニケーションや情報収集などの手段にすぎないと思います。スマホの次をソニーは実現できるのでしょうかね、期待しましょう。


iMessageはAndroidに来ないでラインに勝てるのか


 iMessageのAndroidアプリの提供は噂になってましたが、けっこう絶望的な感じです。


「 Appleの幹部、「iMessage for Android」をリリースしない理由を語る http://ift.tt/1sIE4Mz linkman」 」


 理由は、今後のAIの学習のための十分なデータ数を持ってることと、独占するからこそ、デバイスの販売に役に立つと書いてます。




 が、これを、流石アップルだ、と納得する人は多くないんじゃないでしょうか。日本ならまだしも、世界的なスマホのシェアはすでのAndroidがかなりの部分を握っている現状で、ネットワーク外部性が非常に重要になってくるコミュニケーションツールをOSで縛るというのは少し理解できません。

 世界的にラインを筆頭に大きなメッセージアプリはありますが、その中でアップルは後発的な立場であり、かつプラットフォームを握っているという意味で独占的な立場でもあります。

 ここはむしろ腰を低くしてできるだけいろんな形でサービスを提供し、かつ、その独占的な立場をうまく利用すればかなり良い線を行けそうと思うのですが。多少不便でもアップルのサービスだから使ってもらえるという立場であるので。

 アップルミュージックがAndroidアプリで登場したときは、驚きでしたし、正しい判断だと思いました。そして、これからicloudなどいろんなサービスをオープン化していくんだなと思ってました。ですから、今回の発言は少し残念ですね。

 メッセージアプリはそのサービスが優秀か以上に周りがどれだけ使っているかで優劣が決まるんで、すべてのユーザーはiPhoneになるぐらいのことが起こらないと普及しません。まあ、日本の学生ならiPhone率が特に高そうなんでイケる感じもありますが、ただ、そう言う層はきめ細かいサービスを要求してくる層でもあるんで、その辺はラインなどの方がうまくやっていけそうな感じもします。

 私はラインを使ってますし嫌いじゃないんですが、そろそろ飽きてきたのでネクスト・ラインを待ってます。もうラインなんて使う必要ないよね、と思えるほどのサービスが生まれてほしいですし、それは人類のとってのかなりのイノベーションになっていると思います。なにせ、これだけみんなが使っているラインを無にするようなサービスなんですから。

 そんなサービスになることをiMessageに期待していたんですが、Androidに開放しないなら厳しいと思います。iPhoneだけで使えるプレミアム感もあるんですが、メッセージアプリでそれは二の次です。

 ラインを超えるサービスはいつ出るのか。ラインが出てきたタイミングがスマホの普及と連動してました。ということは、今のスマホの形が変わっていくタイミングでライン超えはくるんでしょうかね。

 人類の英知が試されますね。

2016年6月15日水曜日

スマホでゲームするくらいならスマホで株をしよう(4)



 いつもスマホと投資の相性の良さについて書いてますが、今回は時事的な話題を書きます。




 ここ数日、世界的に株価が下落しています。イギリスがEUを離脱するかについての国民投票があるみたいなんですが、ここにきて離脱派が優勢になってきたということが影響してきています。

 株価だけでなく、ユーロ安円高などもきてます。これまで日本の企業もイギリスはEUの中の窓口としてたくさんの投資をしてきましたし、今後の戦略もEUの一員であるという前提で立てているので、日本への影響も大きいでしょう。

 そんな中、昨日私が使っている楽天証券から、メールが来て投票日の前後は市場の変動が大きくなるので警戒しときましょう、というのが来ました。ロスカットのルールの記載もありましたね。この話題は差し迫った話題であると再認識しましたね。

 私の読みとしては、予備的な投票の結果がそのまま本番の結果にはならないと思っているので、残留するというポジションではあります。人間の心理としては結果が伴わない予備的な意見では少し現実離れした意見を言えるけど、結果が伴う本番の投票で大胆な意見が言えるだろうかと思っているからです。もちろん、国民性もありますし、正直読めない部分が多いです。

 現在の株価は離脱を前提にかなり織り込んで来ている感じもあるんで、離脱があっても、逆張りで市場は好転したりする可能性もあるかなと思います。今までも経験上そういうのを見てきました。イラク戦争が始まるときも、戦争を避けるべきだいう意見が多いなか、現実に開戦が避けられなくなるにつれどんどん株価が下がっていったんですが、いざ戦争が始まると結果はアメリカが勝つのはわかりきってましたし、株価は急上昇しました。

 私の投資スタンスは、長期保有でナンピンしていって、平均保有単価を下げて、できるだけ含み益の状態にして、分配金で稼ぐというものですけど、今回の下落で買い時になっている感じもあるんで、離脱しないという結果になったり、離脱しても織り込み済みで上昇などを期待して、買い増してます。

 ただ、どこまで落ちるかわからないので怖いですが、この恐怖を乗り切った人だけが将来の飛躍を体験できると信じています。

 今は、かなりの頻度でスマホで楽天証券のアプリを見ながら世界市場の動向をチェックしています。モバイル端末を使ってない人はこの状況を常時、把握できないと思うんですが、肝が据わっていると思います。