2017年3月28日火曜日

GMOクリック証券のソーシャルレンディング事業の行方



5%以上の利回りが実現できるミドルリスク・ミドルリターンの債券投資としてソーシャルレンディングが注目されています。大手はmaneoという運営会社で、このmaneoには、投資会社など様々なところが将来性を見込んで出資をしています。その中でも証券会社のGMOクリック証券からの出資を受けていることが注目されています。



ソーシャルレンディングは市場として未成熟で、法制度が追いついてないのではないかと思うようなときもあり、FXの初期のような混沌さに包まれています。要は、胡散臭い運営会社がいるんじゃないかという疑心暗鬼にソーシャルレンディングの参加者はいつも悩まされています。

そんななか、GMOという上場企業の信用度を武器にmaneoが大きく飛躍するのではないかと期待されています、しかし、結果は出ていません。GMOが窓口になってmaneoの案件を販売したのですが、満額で成立した案件は少しかなく、ほとんど投資がされていない案件も多いという惨状でした。

私が考える理由としては、

1,GMOの利用者は資金はあるんですけど、ソーシャルレンディングというものを理解しきれずまだ警戒しているのではないでしょうか。低金利で慣れてしまっている日本の投資家にとって、5%以上の利回りは逆に貸し倒れリスクがとてつもない高い案件だと思ってしまっているような気がします。もちろん、相応のリスクはありますが、maneoは今のところ大きな貸し倒れをだしているわけではありません。

2,GMOで投資できる案件がmaneoの劣化案件であることです。これは同じ案件でもmaneoで買うときと比べGMOで買った方が利回りが少し低くされていることです。GMOの信用力を借りるので利回りが少し低くなるのはある意味合理的かもしれませんが、どうせなら利回りがいいmaneoで投資した方がいいんじゃないかと思う人が多かったのかもしれません。

1はソーシャルレンディング未体験の人からの推察で、2はソーシャルレンディングのベテランの側からみた推察です。未体験の人はソーシャルレンディングを怪しいと思っているし、ベテランは利回り重視であえてGMOで買わない、ということでしょうか。

実は、GMOも学習しているようで、最近ではmaneoと同条件の案件をだしはじめました。8%近い利回りの案件もあり、GMOは利回りが低いということもなくなってきました。

これは一時的な措置なのか恒常的な方針転換なのかはわかりませんが、ソーシャルレンディングのベテランの方々の資金が向かい始めるかもしれません。GMOが抱える資金を持ったソーシャルレンディング未体験の人には、ソーシャルレンディングはそこまで危険ではないと、無事に償還を重ねることで証明していく地道なやり方が時間がかかるのですが必要なのかもしれません。

maneoのソーシャルレンディングのノウハウとGMOの信用力で、大きな流れを作っていきたいです。


0 件のコメント:

コメントを投稿