2016年6月30日木曜日

Kindle Unlimitedはコミックは少なく、刊行後2,3年たった書籍が多い


 Kindleの本が読み放題になるKindle Unlimitedですが、いろいろと新情報がきているみたいなんで紹介しますね。




 朝日新聞によると、AmazonはKindle Unlimitedの準備を進めていることは認めているようです。サービスを始めることはほぼ確実と思われていましたが、Amazon側が準備をしていると言ってくれたのは初めてではないでしょうか。金額も概ね1000円前後とあるので、980円という先日の情報と一致します。今は円高でなので、もし去年の1ドル120円時代にサービス開始だったら1200円だったのかなと思うと、円高に感謝したい気持ちです。

 で、ここまでは特に新しいという話題ではなかったのですが、次のような情報もありました。出版社は、Kindle Unlimitedの開始を一昨年以降から打診されていたみたいで、それに対して条件付きで応じたという情報です。加えて、漫画がシリーズモノだと、第1巻のみが多く、提供を見合わせているところが多いということです。一方で、文芸書で刊行後2,3年たった作品は提供する出版社は多いみたいです。

 この情報はKindle Unlimitedのラインナップを知る上でかなり重要になりそうですね。この感じだとコミックはあまり期待できなくて、少し古い書籍は比較的多く読めそうですね。正直予想していた通りという感じです。このKindle Unlimitedの定額制は普及度合いによっては紙の本への影響はかなり大きくなってしまう可能性があるので、出版社が慎重になっている印象を受けます。ですから、Kindle Unlimitedの初期のラインナップは正直厳しいかなと思います。

 しかし、例えラインナップが当初厳しくても私はこのサービスを使います。それはこのKindle Unlimitedのビジネスモデルの可能性や将来性を大きく評価しているからです。音楽や映画でもそうでしたが、当初ラインナップが少ないのはいつものパターンです。huluにしても当初は今と比べものにならないものでしたが、今では、別格です。それはコンテンツを提供する側の理解などが少しづつ浸透したからだと思います。

 娯楽はネットの力で無限増殖しています。本を読まなくても、面白い動画サービスなど無料で一日中楽しめるものがいくらでもあります。そのため保守的な業界は、顧客をひたすら取られている状態だと思います。Kindle Unlimitedの理念は安価だけれども多くの人にコンテンツを広げることだと思います。Kindle Unlimitedによって今まで取られ続けてきた顧客を奪い返す気概が必要だと思います。


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